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【6月27日】ルワンダ第6回目セッション~語り部が伝える広島の原爆とルワンダ大虐殺~

6月27日に日本×ルワンダ第6回目のセッションを行いました。

今回は最終回ということで、ルワンダと広島から「語り部」の二人をお招きし、講話とパネルディスカッションを行いました。


広島からは、永井敦さんが「単一のストーリーの危険性」をテーマに、歴史を学ぶことの大切さをお話ししてくださいました。”Not Wrong, but Incomplete”「間違っているわけではなく不完全であることが問題」という言葉がとても印象的でした。


例えば、日本では「唯一の戦争被爆国として平和を促進すべき」といった言葉をよく耳にしますが、永井さんのお話を聞いて、「原爆の悲劇や戦後の復興については詳しく語れるけど、原爆投下前の歴史については語れる自信がないかも。」と思った方もいたのではないでしょうか?


単一のストーリーだけを見るのではなく、複数の(他国の)ストーリーを見ることが重要だとわかりました。アメリカのストーリーに目を向けると、第二次世界大戦の発端とも言える、真珠湾攻撃が見えてきます。中国では、満州事変に日中戦争、韓国では今日の在日韓国人の方々の歴史的背景となる、韓国併合が見えてくるのです。


様々な国の歴史を学ぶことは、「自分ごと化」の第一歩だと、改めて実感できたはずです。



ルワンダ側からは、幼くしてルワンダ大虐殺を経験された、ディウドネ・ガキレさんが、ルワンダ大虐殺の歴史的背景や自身のご経験をお話ししてくださいました。


虐殺のあった当時2歳だったガキレさんは、お姉さんの背中におんぶされ、昼夜を問わず激しい雨の中を身を隠しながら歩き、生き延びるための希望を胸にカブガイという街にたどり着いたこと。


母親が妊娠しており、赤ちゃんは助からなかったことを幼くして受け止めなければならなかったこと。


聞いていて胸が痛むお話であったことは事実ですが、自身の心の痛みと向き合いながらも「未来の子どもたちのために今の自分にできることを。」と語り部を続けられてきたガキレさんの目は、確固たる決意と希望に満ちているようでした。



最後に、ガキレさんの言葉でとても心に響いたものをシェアしたいと思います。


Being Young is a Power.
若者であることそれ自体に力がある。

自分には関係ない。自分なんかにできることなんてない。

きっとそう思って自身の力に気づけていない人って世の中にたくさんいると思うんです。


でもそんな人が今日の永井さんとガキレさんのお話を聞いて、「自分はなんて無知だったんだろうか。」「今はルワンダどうなっているんだろう。」そう気づき、疑問に思ったことで、自分ごと化の輪は確実に広がったはずです。

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