11月14日に広島県教育委員会と共催でオンラインイベント「海外の高校生と話そう! オンライン留学体験」を開催させていただきました。
「県内の中学生・高校生等を対象に、フィリピンの高校生と社会問題について考察するワークショップを通じて、中学生・高校生のグローバルマインドの涵養やコミュニケーション能力の向上に資する」ことを目的としたプログラムで、18人の日本人生徒と17人のフィリピン人生徒が、両国の文化紹介やジェンダー平等にまつわるディスカッションを行いました。
「ジェンダー」、「ジェンダー問題」という言葉は日本だけでなくフィリピンを含め諸外国においても今や日常的に聞く単語となっています。しかし、「ジェンダー」という言葉一つとっても、その国の文化的背景や歴史によって異なった印象や響きを持つことを知りました。その一方で、その根本的な原因やルーツは両国において同じように認識されていることがわかりました。
国が違えばそれぞれの問題に対する認識も違うかもしれません。それでも、その問題が存在するという事は事実であり、世界共通の課題です。だからこそ、一人一人がその問題を「自分ごと化」し向き合うことは、国や文化の違いを越えて必要なことなのではないでしょうか。
参加してくれた中高生からは、このような感想をいただきました。
「英語でフィリピンの方々と自分のことや、ジェンダーのことについて話して、国が違っても、思っていること、考えていることは同じなんだと感じました。だから、今ジェンダーについて理解している私たちから、ジェンダー平等に向けて1歩を踏み出していこうと思いました。」
「初めての経験でかなり緊張していました。自分の英語力に自信があったわけでもなかったので、不安だったのですが、自分の言葉で伝えてみたくて英語で自分なりに話してみたら、頷いてくれたりしてくれる反応が嬉しくて、積極的に頑張ろうと思える機会となりました。もっと英語を頑張りたいという意欲も湧きました。」
今回のイベントのアンケートを通じて、たくさんの生徒が、海外の人と繋がり、対話をしたいという思いを持っていることがわかりました。
コロナ禍で海外への渡航が制限される中でも、オンラインで諸外国と繋がり、現地の生の声を通して、その地域で起きていることを知り、興味を持つことができる。一人一人が持つ「自分ごと化」の芽を、今回のイベントをきっかけにこれからも少しずつ、育てていってほしいと思います。
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