5回目のセッションは、これまでよりより深く、お互いの国の歴史を学び合う機会となりました。タイトルで「戦争・平和について」とまとめましたが、「平和って一体なんだろう?」「どうすれば世の中は平和になるのだろうか?」そのような問いに向き合うことができたはずです。
もちろん答えはひとつではありませんが、自分なりの答えを引き出す機会になったのではないでしょうか。
日本側は広島の原爆投下について、アフガニスタン側はソ連のアフガニスタン侵攻(1979-1989)と、 タリバンによる支配(1996-2001)について話しました。
アフガニスタンでは、ソ連派政権とイスラーム原理主義のゲリラ組織の対立が10年に及び、その対立の中で多くの命が犠牲になりました。また、ソ連が撤退した後もタリバンによる支配により、少数民族への差別、女性の権利やアフガニスタンの科学の発展が妨げられました。タリバンと聞くと、ノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイさんを知っている人も多いのではないでしょうか。
マララさんのスピーチより抜粋
親愛なる兄弟姉妹の皆さん、私たちはあらゆる子どもの輝ける未来のために、学校と教育を求めます。私たちは平和と教育を目指す旅を続けてゆきます。誰も私たちを止めることはできません。私たちは自らの権利を求めて声を上げ、その声を通じて変化をもたらします。私たちは言葉の力と強さを信じています。私たちの言葉で世界を変えることができます。私たちはともに、団結して教育を求めているからです。その目的を達成するために、知識という武器を装備し、連帯と団結という盾で身を守ってゆこうではありませんか。
出典:国際連合センター 全文はこちら
マララさんが一番訴えたかったことは一体なんでしょうか?
アフガニスタンで何があったのか、今回のセッションに参加して初めて知った人もいたはずです。それと同時に、マララさんが国連のスピーチで訴えたように、「無知である/あった」ことの恐ろしさ、そして「知る」ことの大切さを実感した人もいたのではないでしょうか。
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